こんにちは。リエゾンエイドです。
リエゾンエイドは、心理学のメソッドを用い、企業の人事担当者とともに
職場の人間関係の課題・業務の効率化をおこなっています。
このコラムでは、人事担当者の方や管理職の方にむけて
職場の環境改善のヒントをお伝えしていきます。
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こんにちは。liaison aideです。
犯罪の再発防止に携わっている臨床心理士のメッセージをお伝えします。
ピエール瀧容疑者の突然の逮捕報道で驚いた方も多いのではないでしょうか。
瀧容疑者に関する報道で以下のようなものがあります。
=ピエール瀧容疑者-関東信越厚生局
2019年03月15日20時21分 時事ドットコムニュースミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名瀧正則)容疑者(51)が
コカインを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された事件で、
同容疑者が関東信越厚生局麻薬取締部の調べに対し、
「20代のころからコカインや大麻を使っていた」と供述していることが15日、
捜査関係者への取材で分かった。同部は、瀧容疑者が常習的に違法薬物を使っていた疑いもあるとみて調べている。
捜査関係者によると、瀧容疑者は調べに対し、20代のころからコカインや大麻を使用していたなどと供述。
一方で、「使っていない時期もあった」とも話しているという。
20代から使っていたということで、「常習の疑い」となっており、
その可能性も否定できませんが、
「20代から使用」=「常習」ではありません。
(だからこの記事では「疑い」と記しているのでしょうが、断定的な記事やコメントも散見されますね)
たとえばお酒。
あなたは何歳から飲み始めましたか?
法的に問題のない20歳からだとすると「20代から飲酒」ですね。
それでは「常飲」していたり「依存」していたりしますか?
多くの方は否、でしょう。
もう少しわかりやすい例をあげましょう。
・20歳から飲酒
・飲み会の時だけ(年4、5回)
・ビールや日本酒など、日本酒換算3合以上
・どうやって帰ったか記憶がない(ブラックアウト)ことが複数回
・健康診断では異常なし
・20歳から飲酒
・ここ10年ほぼ毎日晩酌
・発泡酒350ml缶を2本
・ブラックアウトの経験はない
・肝機能の数値が悪いと指摘された
このふたつを比べてみると、
Aさんは、お酒を飲むのは年に4~5回。
Bさんは、ほぼ毎日。
使用「歴」と使用「頻度」、使用「量」はそれぞれ別物です。
わけて考える必要があります。
どれか一つだけを取り上げて論じるのはナンセンスです。
また、使用によって引き起こされる問題も人によって異なります。
違法薬物の使用については、刑事罰の対象になりますが、同時に「治療」の対象でもあります。
おそらく、この記事のソース(情報源)は司法的な観点から「若い頃から使用している」ことから推察されることとして
「常習性が高い可能性がある」と伝えているのでしょうが、
メディアのフィルターを通すと、違ったカタチになっています。
この件にかぎらず、ニュースを読むときには、他の媒体では同じ出来事をどのように報じているかチェックするクセをつけましょう。
ちなみに、治療的な観点から考えると、「不使用期間」の有無が非常に重要になってきます。
本件で「使っていない時期もある」というのは、治療上とても大きな意味があり、「強み」になります。
司法だけで切り離すのではなく、
医療や福祉とつながり、社会復帰をすることが本当の意味での再犯防止です。
このさき、適切な医療的サポートを受けることを願ってやみません。
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