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【コラム】「異常事態における正常な反応」とは(メンタルヘルス)

投稿日:2018-06-26 更新日:

みなさんこんにちは。

梅雨入りしたと思ったら一転、真夏日ですね。
サッカーW杯のTV観戦で寝不足の方も多いでしょう。
体調不良や熱中症にくれぐれも注意してくださいね。

去る6月18日に大阪府北部を震源とする大きな地震が発生しました。
関西出身の方や、ご家族・友人が被災地にいる方は不安に感じたり、
心配したりされたことと思います。
また、過去の震災で被害にあったときのことを思い出し、
辛くなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このような災害や事故、事件に遭遇すると
メンタルヘルスに不調をきたすことがある
、ということが
阪神淡路大震災をきっかけに世間一般に知られるようになりました。
ケガや病気、行動の変化は他者から認識され手当てされやすいのに比べ、
心のダメージは外から見えないため気づかれにくいもの。

さらに、同じような被害でもさほど精神的ダメージを受けない人もいるため、
「心が弱い」とか「このくらいで」、あるいは「もっと大変な人もいる」などと
言われてしまうことも珍しくありません。

しかし、このような「生命の危険に曝される」ことは滅多にないですよね。
つまり「異常/緊急事態」が発生したわけです。
危機的状況に直面すると、交感神経の活動が亢進し、
闘争−逃走−凍りつき反応(fight or flight or freeze)が生じます。

これは生体に備わっている本能的な自己防衛システムです。
「まずいことが起こったぞ」、「危険だ」と瞬時にキャッチ・判断して、
全神経をフル稼働させ、五感を研ぎ澄ませて状況を把握し、
全力で戦うか逃げるか、あるいは息を潜ませじっと堪えるかを選択し、生き延びる。

つまり、起きた出来事が「異常」なのであって、それに対する反応は「正常」なのです。
このことを「異常事態における正常な反応」といいます。
音や振動などの刺激や変化を逃さないようにするため、熟睡できません。

これは自然なことであり「おかしくなった」わけではありません。
危機が去れば、多くは時間の経過とともに落ち着いてきます。
フル稼働、緊張状態は長続きしません。
疲労困憊してガクッと落ちるのも当たり前です。
また、フリーズは一見活動していないように見えますが、
アクセル全開でブレーキを目一杯踏み込んでいるような状態なので、
非常に不安定かつ消耗します。

まずは「危機的状況を脱した」と認識できることが重要です。
「もう大丈夫」、「ここは安全」と感じられる場を確保し、
安心できる状況で意識的に「緩める」ようにしましょう。
深呼吸やストレッチなど身体に働きかけることが有効です。
ただし、改善しない、悪化・長引くようなら、迷わず専門家に相談してくださいね。

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