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【コラム】メンタルヘルス不調の病名がわかりにくい理由

投稿日:2018-11-02 更新日:

こんにちは。リエゾンエイドです。
リエゾンエイドは、心理学のメソッドを用い、企業の人事担当者とともに
職場の人間関係の課題・業務の効率化をおこなっています。
このコラムでは、人事担当者の方や管理職の方にむけて
職場の環境改善のヒントをお伝えしていきます。

————–

人事担当の方とお話していてよく聞くのは
「メンタルヘルス不調の診断書に書いてある病名がわかりにくい」ということです。

実はこれ、専門家の間でも言われることのようです。

その原因は、精神疾患の診断基準が複数あること。

精神疾患の診断基準は、主に2つあります。

DSM
精神障害の分類のためにアメリカ精神医学会によってつくられたもの。
精神科医によって精神障害の診断が異なるという課題に対し、診断の基準を定め、
診断の信頼性を向上させるために作られたもの。
2012年に第5版が出ている。
ICD
世界保健機関 (WHO) が死因や疾病の国際的な統計基準として公表している分類。
精神障害に限らず、感染症や消化器系、循環器系などのカラダの病気も含まれる。
死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較などに活用されている。
2018年6月に第11回改訂版が出ている。

作られた目的が大きく異なる上記2つの基準がある上、
この基準がそれぞれ定期的に改訂されます。

さらに、この2つに加え、もともと日本の医師たちの間で用いられてきた「伝統的診断」もあります。

加えて、精神疾患に対する差別や偏見があるため、
本人の希望や主治医の配慮によってやわらかい表現が用いられ、

同様な症状に異なる言葉が用いられることがあります。

・・ということは!!
メンタルヘルス不調の従業員が持ってきた診断書をみて、
その文言だけで病状を判断するのはとても危険だということです。

病名がなんであれ、
どんな業務ができるのか、できないのか、
どういう状況が苦手(不安、しんどい)のか、
本人の希望を含めて、それぞれ個別具体的に検証する必要があります。

人事担当者だけでは病気の判断は難しいと思われますので、
主治医に問い合わせたり、
産業医や会社の社内の産業保健スタッフを活用したりすることが
有効です。

リエゾンエイドでは、休職前、休職中、休職後のメンタルヘルス不調者との面談を
承っています。
また、人事担当者や管理職の方に向けて
精神疾患の症状や傾向などを解説し、日常の接し方で配慮したいことを
お伝えする研修も開催しています。

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メンタルヘルス不調者への対応や、
メンタルヘルス関連の研修について
お気軽にご相談ください。
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