心理職の方、心理職をめざす方向けのコラムです。
わたしたちリエゾンエイドは普段は企業の人事労務担当者向けの情報提供をしておりますが、
せっかくなので、心理職の方、心理職をめざす方向けの情報も発信していきます。
とはいえ、気軽な読み物としてお読みいただければありがたいです。
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こんにちは。liaison aideです。
公認心理師試験の解説編です。
気になった問題から抜粋してお届けします。
考え方のプロセスをご紹介しますので、参考になさってください。
問64の解答・解説はこちら。
問77の解答・解説はこちら。
問78の解答・解説はこちら。
問94の解答・解説はこちら。
問95の解答・解説はこちら。
問130の解答・解説はこちら。
問136の解答・解説はこちら。
問139の解答・解説はこちら。
問149の解答・解説はこちら。
今回は、問95。
(ストレス コーピング ストレッサー ストレス反応 認知的評価)
Q. ストレスコーピングについて、正しいものを1つ選べ
正答:(3)
コーピングを続けているうちに疲労が蓄積することを、コーピングのコストという。
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解説修正しました。
以下をご覧ください。
【第1回公認心理師試験】(25) 問95の解き直し&解説し直し
(4)「コーピングの結果は、二次的評価というプロセスによって、それ以降の状況の評価に影響を与える」
えー、一読しただけでは何を言っているのかわからない文章ですよね。
私も試験中何度も読み返しました。
これはラザルスのコーピング理論の説明と思われます。
ある出来事、たとえば「電車に乗り遅れた」ことに対してストレスと感じる人もいれば
ストレスとは感じない人もいる。
この差はどこからくるのか。というと、人それぞれ「認知」が異なるために生じます。
この「出来事をどう捉えるか」「ストレスと感じるか」が「一時的評価」にあたります。
ストレスと感じたとき、それに対する対処行動が「コーピング」です。
上記の例では「タクシーに乗る」、「次の電車を待つ」などが
コーピングとして考えられます。(これは問題焦点型コーピング)
「タクシーに乗った」結果、「次の電車に乗るより時間がかかった」としましょう。
次に同様の状況に陥ったとき、あなたならどうしますか?
同じコーピング(タクシーに乗る)を選択するでしょうか?
多くの人は「それは得策ではない」と判断し、別の対処行動をとるはずです。
つまり
私たちは、コーピングの結果「その対処方法が有効に作用したかどうか」、
「状況が好転したかどうか」など、コーピング後の状況に対しても認知的評価を下し、
その後の行動選択に役立てています。
(4)はこういうことを言っているのではないかと考えたのですが、どうなのでしょうか…
迷いどころの、(3)の「コーピングのコスト」についても少し触れておきます。
コストとベネフィット、つまり損得勘定のことを指しています。
「コスト」は、コーピングをすることに伴い、どのくらい負担があるか、面倒が生じるか、苦痛が伴うか、など。
精神的・肉体的・経済的な面すべて「コスト」ですので、
「疲労の蓄積」もコストの一つといえますが、「疲労の蓄積」=「コスト」ではありません。
よって、(4)が正解と考えましたが、確信はもてず…
【2018/11/30合格発表にともない追記】
正答は(3)でした。
*あくまでも「臨床心理士」としての個人的見解なので、解答を保証するものではありません。
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