心理職の方、心理職をめざす方向けのコラムです。
わたしたちリエゾンエイドは普段は企業の人事労務担当者向けの情報提供をしておりますが、
せっかくなので、心理職の方、心理職をめざす方向けの情報も発信していきます。
とはいえ、気軽な読み物としてお読みいただければありがたいです。
———————————————————-
こんにちは。liaison aideです。
公認心理師試験の解説編です。
気になった問題から抜粋してお届けします。
考え方のプロセスをご紹介しますので、参考になさってください。
問64の解答・解説はこちら。
問77の解答・解説はこちら。
問78の解答・解説はこちら。
問95の解答・解説はこちら。
問130の解答・解説はこちら。
問136の解答・解説はこちら。
問139の解答・解説はこちら。
問149の解答・解説はこちら。
今回は、問94。
(依存 依存症 嗜癖 身体依存 精神依存 半減期)
Q. 依存と依存症について、正しいものは?
A. (2)「覚せい剤で身体依存が起こることは少ない」
「覚せい剤では身体依存が起こることは少ない」
ほんとーに恥ずかしいのですが、試験中はわたしは間違えました…ゴメンなさい。。
以下、言い訳。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや、迷ったのです。
「少ない」という表現にひっかかりまして。
「覚せい剤は身体的依存より精神的依存が強い」、
「身体的依存はあまり強くない」なら間違いなく選択したのですが。
身体的な依存は「耐性」と「離脱症状」がポイント。
これらがまったくないわけではない。
だから「少ない」とは言えないのでは、と思ったのですが。
教科書的には「アンフェタミンは身体依存なし」でした。
しかしながら、「覚せい剤依存」の方々は
「『切れ目』(クスリが身体から抜けること、クスリの効果が『切れる』とき)がつらい」と
お話されます。
それに、使用歴が長い人は使用量も多いので、
耐性はできると解釈したのですが。
ちなみに「精神的依存」は「渇望感」と「薬物探索行動」がポイントです。
覚せい剤では、この精神的依存が非常に強く、
「常にクスリのことが頭から離れない」、
「何年経ってもあの感覚が忘れられない」といい、
薬物を得るために別の犯罪に手を染めることも少なくありません。
この問題、一般的なイメージ、
「人間やめますか」という誤った刷り込みを覆し、
正しい認識を広めるのに一役買った良問といえるのではないでしょうか。
それにしても、薬物関連は「乱用」と「中毒」「依存」を区別して理解することが大切だったはずなのに、
DSM-5では「乱用」と「依存」の区別をなくし、「物質関連障害」とまとめています。
とはいえ、目の前の状態像にとらわれず、経過・転帰を頭に入れておきましょう。
*あくまでも「臨床心理士」としての個人的見解なので、解答を保証するものではありません。
——————————–