心理職の方、心理職をめざす方向けのコラムです。
わたしたちリエゾンエイドは普段は企業の人事労務担当者向けの情報提供をしておりますが、
せっかくなので、心理職の方、心理職をめざす方向けの情報も発信していきます。
とはいえ、気軽な読み物としてお読みいただければありがたいです。
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こんにちは。liaison aideです。
公認心理師試験の解説編です。
産業領域で気になった問題から抜粋してお届けします。
考え方のプロセスをご紹介しますので、参考になさってください。
問77の解答・解説はこちら。
問78の解答・解説はこちら。
問94の解答・解説はこちら。
問95の解答・解説はこちら。
問130の解答・解説はこちら。
問136の解答・解説はこちら。
問139の解答・解説はこちら。
問149の解答・解説はこちら。
(主治医(内科)→心理職 指示 連携 生活習慣病 アルコール)
56歳 男性A 自営業
糖尿病治療中だが増悪
生活習慣の改善を見直すことを目的に主治医から公認心理師に紹介
主治医は暴飲暴食をやめるよう指導
「やめようと思えばいつでもやめられる」と言うが、翌週の面接では生活習慣改善なしQ. まず行うべき対応として、最も適切なものは?
A. (4)「Aが自分の問題を認識するための面接を行う」
(この「公認心理師」が主治医と同じ医療機関にいるのかどうか、
あるいは外部の心理師なのか、どういう立場なのかが不明なため迷いますね。
ひとまず、内科の主治医から院内の心理師にオーダー、と想定。
「これだけが生きる楽しみ」と冗談交じりに話し「やめようと思えばいつでもやめられる」というが翌週も改善が見られなかった。
ということから、生活習慣の問題の一つとしてアルコールの問題があることが疑われます。
アルコール関連障害などの依存症では、周囲の協力が不可欠であり、自助グループも活用することが治療・改善の助けになります。
しかし、この段階で「依存症」とはいえず(情報不足)、また主治医のオーダーは「生活習慣の改善を見直す」こと。
したがって、今回の面談においては(1)と(3)は除外。
さらに
(5)「生活を改善するための計画を立てる」
ためには、「今現在の問題」「何が問題か」を明確する必要がありますが、まだそこまで
到達していない。したがって、(5)も現時点では行えない。
さらに「飲酒が問題である」という認識もまだもてていない、かなり薄い。
というよりは、むしろそこに目をつぶっている否定したい段階にあると考えられる。
(アルコールは「否認」の病)
その段階での心理教育は逆効果であり、よって(2)は不正解。
したがって正解は(4)
というか、こんな面倒くさく考えなくても「動機づけ面接」だな、とわかれば
あっさり(4)になると思います。
ちなみに(4)の迷いどころとしては
「Aが自分の問題を【認識】するための面接を行う」というところで引っかかるかもしれませんが、
あくまでも【認識】なのでこれが正解でしょう。
「動機づけ面接」では【直面化】をせずに【認識】できるようサポートしていきます。
*あくまでも「臨床心理士」としての個人的見解なので、解答を保証するものではありません!
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